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建設経営セミナー


■『営業管理の効果的方法』(2) 【第8号 平成13年1月16日発行】
(株)日本コンサルタントグループ 建設経営研究室長 黒田 瑞祥

【日報作成の習慣化】
 工事部門のように、日々の管理は工事日報であり、実績を管理しながら進捗を考えさせる習慣が重要であるのと同じように、営業の場合は今日の結果の日報を書かせるのはもちろんのこと、明日の予定日報を書かせるべきであると考える。
 営業日報は、当日の結果を管理するだけでなく、翌日以降の行動計画を作らせるべきであり、初めのうちは明日の行動計画作成からスタートさせることが重要である。これができるようになって初めて次週1週間の行動計画までレベルを上げていくことができる。1歩1歩確実にレベルを上げる枠組みを実施していく姿勢が望ましい。
 また、日報はその日のうちに上司に提出し、必ず上司からの問題点を指摘するなり、サジェスチョンするなりの習慣づけが実施されるという組織風土を作り上げることが望まれる。営業トップが忙しいというのは、言い訳でしかない。

○日報とは

  • 日々の営業活動を営業マン自身が自己管理資料(営業は文章を作成、あるいは書くことに慣れていない→日報を書くことすなわち、頭の中を整理する→上司に報告する)であると同時に報告は義務であるという考え方がない。
     したがって社内外のトラブルが発生(特に施主からの要望事項に対する対処上のトラブル)したときには、言った言わないのケースがよく見受けられる。社内でよく経験することではないだろうか。
  • 秘密事項(官庁営業のとき)が多くて書けないということもよく聞く言い訳である。
     1歩譲ってそのようなケースもあるであろうが、毎日が秘密の連続ばかりであるはずがない。第三者から見ると、工事部門に比べれば書く書類の量・質とも作業としては少ない。毎日30分もあれば十分である。日報を書かない、書かせないのは、営業トップの指導力不足が最大の要因であることに経営者自身が気づかねばならない。ぜひとも日報作成を習慣化すべきである。


【情報の共有化(1)】
 先月述べたように、営業情報を各自がバラバラに持っており共通のものになっていない。したがって組織的営業活動ができない。営業管理がうまくいっている完工高約50億円以下のある建設会社の例をもとに実務ベースでどのように情報を共有化するかのポイントを上げてみよう。

  • 朝一番で毎日営業会議を実践する(30分前後で十分である)。
  • トップを含めて実施する(営業担当部門だけで実施しない)。
  • よほどの秘密事項でない限り、営業に関する情報は全てオープンとする。
  • 指示、命令内容を確認し、期限を明確にする。
  • 官庁といえども目標数値を可能な限りブレークダウンし、個人別目標まで設定する。

 個人別目標まで設定しようとすると、官庁工事は個人別に設定できないという意見がトップ自身から出てくる。しかし、考え方によって基準の決め方があるはずである。例えば、従来の官庁の受注高の20%を個人の売上にカウントする等の社内の基準を決めれば良いのであって、これを1年間試行した後、基準を実態に合わせて修正しながら精度を上げていくこともひとつの方法として考えることができる。

年間受注目標工事リスト表(例)
発注
予定者
予定
工事名
工事
区分
官民
区分
4月 5月 6月
受注目標 千円 千円 千円
営業担当 確度 金額 確度 金額 確度 金額
                     
                     
                     
  年間受注目標 合計 A   A   A  
土木官庁 千円 B   B   B  
民間 千円 C   C   C  
(小計) 千円 A+B+C          
建築官庁 千円 各月
活動方針
           
民間 千円            
(小計) 千円            
合計 千円            

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