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建設経営セミナー


■『業績向上につながる人事制度』 【第19号 平成13年10月18日発行】
(株)日本コンサルタントグループ経営コンサルタント 塚田 武志

 企業経営はさまざまな要因が複雑に絡み合った上で成り立っています。それぞれの要因の関連するものをインプット(入力)とアウトプット(出力)に性格づけし体系立てて整理したものが“システム”といわれるものです。すなわち企業経営は複数のシステムが有機的に絡み合っているのです。原価管理システム・品質保証システム・経理システム・人事システムはあくまでもサブシステムであり、より大きな経営目標を達成するためのシステムの一部を構成しているのに過ぎません。それらが有機的に関係し合い、経営目標達成の為に動いている状態がシステム的な経営ということができます。
 今月より経営目標達成につながる人事システムはどのようなものなのかを解説していきたいと思います。



1.人事システムとは?
 まず企業における人事システムとは何かを考えてみましょう。企業は経営資源(人・物・金・情報等)を仕事に投入し、成果(売上、利益等)を得ています。建設業では現場代理人や職人が資材や機材を使用しコストをかけて、建設物をつくり利益をあげています。人事システムとは、この成果を得るために人という経営資源を最大限に活用するためのしくみといえます。
 資源を使い成果を上げるときにはコストパフォーマンス(コストの効率的活用)を考える必要があります。常に投入する資源に対して最大の成果を上げることをねらいとして工夫をするのです。最大の成果をあげるために人という経営資源をマネジメントするのが人事システムなのです。一般に“人”という経営資源は仕事に対するインプットとして捉えられていますが、他業界に比べて建設業では、資材・機材を構築物に変換する“仕事”としての役割も強く持っています。建設業において、この“人”を管理する人事システムを有効なものとして構築・運用することは他業界よりも業績向上において重要であるといえます。

2.社員の仕事に対するインプットとアウトプット
 社員が仕事をする場合、何がしかのインプットを仕事に投入し、何らかの成果を上げます。社員が仕事にインプットするものは{年齢、勤続年数、能力、資格、経験}があり、アウトプットには{受注額、粗利額、目標達成、職務遂行}があります。
 いままでは、インプットを制度の中心に考えた人事制度が多く見受けられました。社員の仕事への価値観の変化、景気の状況等を考えると今後はアウトプットを制度の中にどのように取り組んでいくかが、より業績向上に結びつく人事制度を構築するためのキーワードになるでしょう。
 どのような能力を持った社員かという人事制度から、どんな成果を出した社員かという人事制度への転換です。


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