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建設経営セミナー


■『建設業における人事制度の実態』(1) 〜成果重視型人事制度構築研究会より〜
【第47号 平成16年6月15日発行】
(株)日本コンサルタントグループ 経営コンサルタント 塚田 武志

弊社にて、昨年10月から12月まで実施しました「建設業の成果重視型人事制度の構築研究会」に多数のご参加をいただきありがとうございました。当日会場でご記入いただきました「自社の人事制度等アンケート」を集計・分析いたしました。今号から3回にわたりアンケート結果に見る建設業の人事制度の問題点と経営を改善し成果創出に貢献する「成果重視型人事制度」構築の考え方を解説します。今回は、建設業における人事制度全般の傾向分析です。「地場建設業の経営者の人事制度に対する意識」をご紹介させていただきます。

1. 全体像

全体像図表
全体的に見ると、経営方針や数値計画は明確になっているが、それを実現するための各部門のあるべき姿(競争に勝てる姿)が明確になっていない企業が多く見受けられました。そのため、部門の所属社員の役割を規定した職務基準書も自然に陳腐化することになり、コストを掛けて作成したものが逆に経営改善を妨げるものになってしまっているようです。

また数値計画を実現するための行動計画がなく、目標管理制度もその効果が半減している状況のようです。教育が不十分であることも合わせて考えると、
「人事に関する制度は一応整っているものの、それが経営改善や成果創出に役立っていない」
と言わざるを得ません。

2. 設問ジャンル別分析

1)  経営理念・経営方針

経営理念・方針あるいは経営計画を持っているがそれを実現するための行動計画の立案や進捗管理をしていない企業がやや多いようです。せっかくの経営計画が空文化している恐れがあります。行動計画立案や進捗管理まで行って初めて計画的な経営であるということを理解してください。

設問項目 YES NO どちら
でもない
無回答
明文化された経営理念あるいは経営方針がありますか? 47 10 1 2
経営理念・経営方針は全社員が理解していますか? 27 12 18 3
経営計画は明文化されていますか? 42 13 2 3
経営計画は数値計画だけではなく、数値達成のための行動まで計画されていますか? 26 29 3 2
その行動計画は進捗管理されていますか? 23 28 5 4
2)  部門の役割・あるべき姿

各部門の役割は明確にしているものの、その競争力を高めるための「あるべき姿」を設定している企業がやや少ないようです。また、あったとしても実現するための方策がなかったり進捗管理がされていなかったりする企業が多いようです。厳しい時代を勝ち残るためには、新しい部門の役割のあり方を常に求めていくことが必要です。

設問項目 YES NO どちら
でもない
無回答
各部門の役割は明確になっていますか? 40 15 3 2
各部門の果たすべき役割のあるべき姿は設定されていますか? 24 28 6 2
あるべき姿を実現するための方策は計画されていますか? 20 31 6 3
その計画は進捗管理されていますか? 20 32 4 4
あるべき姿を定期的に見直していますか? 16 32 6 6
3)  役割等級制度(および職務基準)

技術者などの職務を明確にしていることや等級制度が適切であるなど、制度としての形式は出来ているようです。しかし職務の陳腐化と管理職のマネジメント意識に関して悪い回答が多く見られました。仕事のやり方を変え、レベルアップを組織的に実現するためにはこの二つの問題を解決しなくてはいけません。

設問項目 YES NO どちら
でもない
無回答
技術者や営業担当者・事務担当者の職務は明確になっていますか? 40 16 2 2
各職の職務に無駄や陳腐化したものがあると感じますか? 6 47 2 5
管理職のマネジメント意識(部下の仕事の管理、人材育成、業績責任感など)は十分だと感じますか? 1 57 0 2
等級制度をとっている場合、その数が多すぎませんか(10等級以上) 32 13 3 12
期待水準は社員に公表されていますか? 20 34 2 4

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