4. 経審情報の継続的活用
経審情報は、各企業の2年間の情報を基に構築されています。これは、1年間の一過性のデータだけでは、企業力の判断ができないためですが、経営分析も同じです。
最近はバブル時期と異なり、事業や投資等での大きな失敗は影を潜めてきましたから、急激な財務データの変調は見かけなくなってきました。受注減少、少子高齢化による技術伝承不足・人件費高止まり等が原因となる利益の減少は、間違いなくボディブローのように効いているはずですが、1年単位のデータでは変化を見落としてしまうことがよくあります。そういう意味では、経審情報の継続的な活用は特筆すべきことと思います。 |
| 【A社の例】 |
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(今期:評点(Y) 578点)
| 経営状況 |
単独決算 |
経営状況 |
単独決算 |
売上高営業利益率
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0.721 |
自己資本比率 |
9.569 |
| 総資本経常利益率 |
0.271 |
有利子負債月商倍率 |
4.731 |
| キャッシュ・フロー対売上高比率 |
0.084 |
純支払利息比率 |
0.807 |
| (収益性点数) |
-0.434 |
(安定性点数) |
-0.533 |
| 必要運転資金月商倍率 |
-0.541 |
自己資本対固定資産比率 |
28.711 |
| 立替工事高比率 |
14.470 |
長期固定適合比率 |
116.873 |
| 受取勘定月商倍率 |
1.785 |
付加価値対固定資産比率 |
62.140 |
| (流動性点数) |
-0.093 |
(健全性点数) |
-0.598 |
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(前期:評点(Y) 615点)
| 経営状況 |
単独決算 |
経営状況 |
単独決算 |
売上高営業利益率
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0.409 |
自己資本比率 |
10.158 |
| 総資本経常利益率 |
0.449 |
有利子負債月商倍率 |
4.150 |
| キャッシュ・フロー対売上高比率 |
0.309 |
純支払利息比率 |
0.568 |
| (収益性点数) |
-0.446 |
(安定性点数) |
-0.345 |
| 必要運転資金月商倍率 |
-0.257 |
自己資本対固定資産比率 |
32.271 |
| 立替工事高比率 |
12.766 |
長期固定適合比率 |
124.408 |
| 受取勘定月商倍率 |
1.598 |
付加価値対固定資産比率 |
85.737 |
| (流動性点数) |
-0.192 |
(健全性点数) |
-0.560 |
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12指標のうち、10指標が前期よりも落ちています。工事の利益、会社の利益、資金の猶予がないようです。利益が出ないため、資金不足分を借入で補填するが、借入金過多に陥り破綻する典型的なグラフです。 このA社は、最終的には、資金繰りでアウトになりました。大手ゼネコンのように、金融機関に支援を仰いでも、地方では限界があります。間違いなく、事前に兆候が出ているはずですから、それを見極める機能をどこかが果たさなければなりません。
但し、経審データは、一つの目安に過ぎません。過信は禁物です。経審データと第三者のチェック機能、相乗効果での活用を是非お願いいたします。
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