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建設IT活用レポート

■建設業様向け最新ITイベントレポート
【第2号 平成20年02月12日発行】


08年1月29日(火)、株式会社リコー本社ビル2F 「i-Salon」 にて、「建設業イノベーションセミナー2008」をリコー販売株式会社とタイアップして開催いたしました。
建設業のお客様におかれましては、年度末のご多忙な時期ではございましたが、約100名の方にご参加いただきました。
ご来場、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

 今回、ご用意させていただいたセミナーは下記6つのテーマとなります。

テーマ 講師
(A-1)総合評価の施工計画書 〜対策のポイントについて クロズテック株式会社 黒図様
(A-2)組織的、体系的な安全管理について 株式会社熊谷組 野中様
(A-3)建設業の技術者育成について 〜現場技術の伝承・教育 有限会社建設アイ・ティ研究所 平岡様
(B-1)平成20年経営事項審査大改正の解説と対策 日本コンサルタントグループ 神中様
(B-2)建設業における情報管理制度について 五洋建設株式会社 菊地様
(B-3)安価なDRサイト構築事例について 株式会社久米設計 田中様


 リコーグループでは、各地域にて、建設業の皆様へのさまざまな「情報提供セミナー」を実施しております。
「ニュースメール(登録無料)」にて、定期的にセミナー情報の配信をしておりますので、お気軽にお申しつけください。
 
「建設業イノベーションセミナー2008」セミナー講師に聞きました!

セミナー終了後、RICOH 建設CALS支援センターでも、特にその動向に注目しております「公共工事品確法(総合評価落札方式)」について、講演いただいたクロズテック株式会社の黒図社長様に、直撃インタビューを実施しました!
 
黒図様、本日は『総合評価の施工計画書』のご講演をいただき、ありがとうございました。
まず、ご来場いただいたお客様の反応はいかがでしたか?
 
業界的な繁忙期ではありましたが、たくさんのご来場をいただきました。現場で施工に携わる技術者の方よりも、会社上層部の方が多く見受けられた気がします。私の資料にない説明などメモをとりながら、熱心に聴いていただきました。総合評価の施工計画書については漠然としていて、困惑していることが多いのではないでしょうか?
「何かヒントが欲しい」という視線を多く感じた気がします。
 
今回のテーマであります「施工計画書の作成」については、RICOH 建設CALS支援センターでも連載コラムをホームページ上にて掲載しています。たしかに漠然とした感じがするのですが、最重要ポイントとなると「ずばり」どこになるのでしょうか?
 
総合評価の施工計画書を作成するにあたっては、過去の施工事例を想定して作成するのが基本的な方法だと思います。
施工計画書を作成する前に、工事の中を体系的に思考することが大切で、各段階で「どのような問題点があるのか」「どのような点が提案する事項としてふさわしいのか」を検討することが重要です。
作成するうえでは、「いいことを書こう」とか「最新機械・手法を提案していこう」などと意識してしまうと、結局インターネットなどの情報に頼ってしまいがちで、結果、お金をかけて人任せ的な提案になり、決して読みとる側に良い印象を与えるとは限りません。
ずばり、技術者として、どのように体系的な「計画」を立て、どのような対策を「実施」することで、品質を向上できるのか、を施工計画書に表現することなのです。
さらに、実施した内容が品質向上にどのように寄与しているかを段階的に「確認」することも忘れてはいけない点になります。
過去にとらわれて、「こんなこと書いたら大変だ!」「こうして逃げておこう!」などと考えることはやめた方がよいですね。
 
やはり、総合評価方式のスタートは、建設業のお客様に大きな変化をもたらすのですね。
ちなみに、対策をこれから検討しようというお客様は、まず何からスタートすれば良いのでしょうか?
 
総合評価の評価項目には、過去の施工実績や評価点があります。
その中で、「施工計画書」だけに注目することはやめることですね。
まずやるべきことは、従来の施工管理の見直しや、施工に対する課題を検討してから工事を行う仕組みづくりだと思っています。当然、人任せのマニュアル施工では「ダメ」だということです。
また、工事を行う中で、「技術者の見せ場」を考えて施工管理を行うことも良いと思います。技術の見せ場とは、「施工における重点課題」に対し、技術者として何をすべきか、何をしたかです。工事評定の項目でいうなら、「創意工夫」において何をしたかではなく、「工夫したことがどのように品質向上に影響したか」です。
ですから、まず必要なのは、「技術を議論する力」「技術を表現できる体制づくり」になるでしょうね。
当然、技術を表現する体制には、作業員の技術レベル向上も含まれます。
現在の建設業では、有能な技術を持った「技能者」が高齢化し、技術の伝承なくして退職していくことがあり、これも大きな問題になってくると考えています。
 
ところで、リコーグループはITを活用した提案によるお客様へのお役立ち活動を実施しています。
既に「IT」を活用して「総合評価対策」につなげているお客様はいらっしゃるのでしょうか?
 
「私の知る限り」ではありますが、大手であれ中小であれ、ITを活用して総合評価対策を講じている企業は、そんなに多くないと思われます。
とはいえ、ITは、社内掲示板であったり、メールであったり、連絡手段や集計作業の手法としての活用に使われますので、総合評価方式における企業体質の強化には必須であることは間違いありません。
私が思うに、ITを総合評価対策に活用するならば、まず電子納品など「品質を証明」する書類の位置づけを確立することではないでしょうか?
「工事写真の撮影方法」やCAD図面での詳細な「計画」「確認」などを、今まで以上に「品質」を意識して行うことです。
さらには、CALSの目的の一つである「トータルコスト削減」を行うこと、特に伝達手段をIT化することや、従来の紙による書類作成、製本作業など、まだまだ実現していない部分を効率的に改善することではないでしょうか?
社内書類なども紙ではなく、電子決済することも急務な課題ですね。
電子化による業務時間の短縮こそが、アナログの工事を施工するうえで、技術に使う時間を増やす、有効な対策に直結するものと考えています。
 
貴重なお話をいただき、ありがとうございました。最後に、今回のような講演を、例えばお客様の会社内で実施したりすることは可能なのでしょうか?
 
依頼をいただければ実施しています。
ISOの教育手段として総合評価の施工計画書を体系的に作成する講習や、実際の提案書作成をサポートする段階での社内教育は、全国各地域で実施しています。
私の講習は、私が提案書を作成するのではなく、「技術の議論の場」を設けて、技術者の皆様に考える機会を与えることを心掛けているのが特徴です。
講習会が終わっての受講者の感想で、一番印象に残っているのは「これが本来の姿ですよね?」と言われたことです。
技術者を志した以上、技術を向上させること、楽しいことが技術者に本当に必要なのだと、私自身が実感しております。

〜おわりに〜
インタビューさせていただいた、クロズテック株式会社社長 黒図様は、「1級土木施工管理技士/測量士補」を取得され、土木作業所長として優秀工事表彰を何度も受賞する、豊富な現場経験をお持ちな方です。現在は「施工管理コンサルタント」として、電子納品や施工管理のサポートに活躍されており、その経験をベースに今回の講演をいただきました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
 
「CALS/EC MESSE 2008」出展ベンダー様に聞きました!

今年も、国内最大級のCALS/EC&建設ITの展示会である「CALS/EC MESSE 2008」が、
先月1月24〜25日に開催されました。
リコーグループとお取引のある出展ベンダー様を中心に、その状況を伺ってきました!
 
今回も、たくさんの方で賑わってらっしゃいますね。
昨年と比べると、発注者の方の来場が多いように思われます。
また、各セミナーが盛況のようですね。
特に、CALS関連の基礎編的なセミナーへの参加が多いようで、各自治体でのCALS本格化がさらに進むのではないでしょうか?
ご来場者から、どのような質問が多いですか?
発注者別に、どのようにCALSに取り組まれているのか、という具体的な質問が多くなっています。
また、この商品を使って、どのように管理するのか、など運用に関する質問が増えてきた気がします。


 
2日間の総来場者数が「8,393社」と発表された今回のCALS/ECメッセ。ITツールを活用した建設CALSへの対応について、イメージを具現化したいお客様が多くなっているように感じました。
 

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