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平成20年度予定の経審改正情報

■現行経審と改正経審の評点比較検討(その3)

【第19号 平成20年5月15日発行】
(株)日本コンサルタントグループ 建設産業システム研究所
神中 良行


 

改正経審のY点は完工高規模が大きい企業に有利!

■ 純支払利息率
 前経審から引き継いだ指標ということもあり全体的には高得点の企業が多い。
-0.3〜1.0%の間に約70%近くの企業が位置しています。
 規模別では、完工高50億円以上の企業が平均値0.36%と良好。
(-0.3 〜 5.1% : 低い程良い)
(平均値 : 0.96%)
■ 負債回転期間
 全体的には高得点の企業が多い。
〜6.0ヶ月の間に約50%近くの企業が位置しています。
 規模別の差異はほとんど無い。
(〜 18.0ヶ月 : 低い程良い)
(平均値 : 7.7ヶ月)
■ 総資本売上総利益率
 全体的に低い得点の企業が多い。
 規模別では、50億円以上の企業は平均値15.6%と低く、5千万〜1億円未満の企業は平均値36.6%と高いのが特徴といえます。
(63.6 〜 6.5% : 高い程良い)
(平均値 : 30.2%)
■ 売上高経常利益率
 5%を超える企業が約25%近くある。
高得点企業と低得点企業の開きが見られます。指標がマイナスとなる企業も22%近くあり格差は大きくなっています。
 規模別では、50億円以上の企業が平均値2.3%と良好。
(5.1 〜 -8.5% : 高い程良い)
(平均値 : 0.9%)
■ 自己資本対固定資産比率
 340%を超える企業が約16%近くある。
高得点企業と低得点企業の開きが見られます。指標がマイナスとなる企業も15%近くあり格差は大きくなっています。
 規模別では、1億円未満の企業の平均値が110%近くと低い。
(350.0 〜 -76.5% : 高い程良い)
(平均値 : 124.4%)
■ 自己資本比率
 前経審から引続いている指標で全体的には高得点を取っている企業が多い。
ただし、下限値を大きく引き下げたために評価が大きく落ちる企業も多くあります。
 規模別では、5億〜50億円未満の企業の平均値が34.4%と高い。
(68.5 〜 -68.8% : 高い程良い)
(平均値 : 28.5%)
■ 営業キャッシュフロー(絶対額)
 指標の範囲は15〜-10と幅広いが、
1〜0の間に60%強、0〜-1の間に30%強の企業が集中している。評点の差がつきにくい指標といえます。
 規模的では、50億円以上の企業が平均値4.4と圧倒的に高い。
(15.0 〜 -10.0 : 高い程良い)
(平均値 : 0.16)
■ 利益剰余金(絶対額)
 指標の範囲は100 〜 -3と幅広いが、
5〜0の間に70%強、0〜-3の間に28%近くの企業が引き集中しています。評点の差がつきにくく、得点しにくい指標といえます。
 規模的では、50億円以上の企業が平均値9.9と圧倒的に高い。
(100.0 〜 -3.0 : 高い程良い)
(平均値 : 0.35)
□ 経営状況Y評点
 1000点以上の高得点を取ることが難しくなり、1000点以上の割合は3%ほど少なくなりました。
 規模的では、50億円以上の企業が平均値734.6と圧倒的に高く、平均点では規模的な差異がでています。
(1595 〜 0 : 高い程良い)
(平均値 : 680.3%)

(注)
 各グラフ左の%は、一定範囲内の企業数の割合(区分割合)を示したもので棒グラフで表示しています。グラフ右の%は、企業数の割合を累計したもので折線グラフで表示しています。また、規模別とは年平均完工高で区分しており、50億円以上、5億〜50億円未満、1億〜5億円未満、5千万〜1億円未満、5千万円未満の5段階に区分しました。
 なお、ここでの数値は経審データ約12万7千社を推定値を含め(株)日本コンサルタントグループ独自でシミュレーションしたデータです。

 

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