HOME業界動向ウォッチ平成20年度予定の経審改正情報 > 第23号

業界動向ウォッチ


平成20年度予定の経審改正情報

■旧経審と改正経審の比較グラフ

【第23号 平成20年9月24日発行】
(株)日本コンサルタントグループ 建設産業システム研究所
神中 良行


 

総合評定値P点の平均値は約10%のダウン

 上記のグラフは、旧経審の土木を申請した企業約7万社に対して新経審を採用したシミュレーションデータによる新旧経審の各評点平均値を表示したものです。
 改正された経審の平均点は、総合評定値P点をはじめ各項目共に下がっています。

 平均完工高別の新旧総合評定値P点の平均値を比較したのが上記グラフです。平均完工高が50億円以上の企業は新経審のP点は高くなっています。50億〜10億円の企業に関しては、さほど平均値は変わっていません。しかし企業規模が10億以下の企業に関しては、企業規模が低くなるにつれ総合評定値P点は下がっています。
 以下の新旧比較グラフは、完工高X1評点、自己資本及び利益額X2評点、技術力Z評点、経営状況Y評点、その他の審査項目W評点を上記と同様に比較したものです。平均値の数値に関しては割愛させて頂きますが、全体のイメージと簡単な解説を掲載しましたのでご参照ください。

 平均完工高X1評点は、500億円以上と5億円未満の企業が旧評点と比較して低くなっている。その他の企業規模に関してはも変化はありません。ただし、P点に換算するとき係数が0.35から0.25に下がっていますので全体への比率は小さくなります。
 自己資本額及び利益額X2評点は、職員数から利益額に評価対象が変更したことや、計算方法が大きく変わったことにより、旧評点では中小規模の点数が良かったのですが新経審では企業規模が大きいほど大きく点数を上げていることが分ります。
 技術力Z評点は、今までなかった元請完工高が加わりシミュレーションが難しい項目です。しかし、元請率から鑑みて企業規模の大きい企業が有利といえるでしょう。また技術力の計算に線形式が導入されて一人の技術者の資格アップが適確に評点に反映するようになりました。
 経営状況Y評点は、旧経審が中小規模が比較的高い点数を取っていましたが、新経審になることにより全体の規模によるバラツキが少なくなりました。小規模の異常に高い点数は少なくなり、有利子負債、固定資産の多かった大規模・中堅企業の点数が緩和されたことと、絶対額の評価ができたことによると考えられます。
 その他の審査項目W評点は全体的に評点の幅がアップしたために点数は上がっています。ただし、小規模企業は営業年数が少なかったり、労働福祉で の減点項目より低くなっているケースが多いようです。

 

「平成20年度予定の経審改正情報」の一覧へ戻る



全国の建設CALS/EC情報が満載!!「RICOH 建設CALSニュース」による情報配信サービス。