HOME
>
業界動向ウォッチ
>
CALS推進室
> 第6回
第6回:教育第2フェーズ-電子納品編-
教育も最終段階にはいってきました。30時間の基本的なパソコン操作習得から始まり、先回はCADそして今回は電子納品と、皆さんもだいぶ波に乗ってきたようです。
ここまでの教育を振り返ると、予定通りに進んでいるのでしょうか?
そうですね、順調に進んでいます。以前に作った工程表で確認してみましょう。
現在はちょうど黄色の部分、黒い枠で囲われた部分です。はじめにお話しましたが、
教育は2段階で行なうのが大変、効果的
です。はじめにパソコンの基本操作教育を実施します。これを避けてしまうと、個人の技術差が解消されないままなので、結局チーム全員がIT化による恩恵を受けることが出来ません。CALS/ECには対応できるが、業務効率化にはつながらないということです。今まで幾度もそんな事例を見ているので、必ず基本教育からはじめてください。2段階目にCALS/ECに対応できる教育に絞って行ないます。
ポイントとしては、第1段階教育とあまり時間を空けないことです。
そうすると、栗本さんは非常にいいペースで進められているのですね。この第2段階の教育にはどんなものが必要なのでしょうか?
新しくCALS/EC対応に向けて習得しなければならないソフトウェアは以下の表の通りです。ここにオレンジ色で表示されているものは、CALS/EC必須ではありませんが、業務効率化の面から考えると、より効果の高いツールだといえます。
それでは、この黄色の部分が第2フェーズの教育ということですね。そうか、前回はCAD、そして今回が電子納品の部分である、工事写真管理と電子納品ツールの習得ということなのですね。
さて、今日は
(株)リコー D-51事業プロジェクトの椎野氏
が講師です。教育に先立ち、香川さんや森さん達には、今までに工事の際に作ってきた、電子化された資料をピックアップしていただきました。
写真・図面・書類の3種類を、電子納品することを学んでいきます。
新たに習得が必要なソフトウェアほか
電子納品
デジタル工事写真アルバム
電子納品
電子納品ツール
電子納品
アクロバット PDF
電子納品
CAD
情報共有
ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)
電子商取引
CI-NET
さて、それでは皆さんに集めておいていただいた資料を実際に納品ツールで電子納品スタイルに変換していきましょう!
あれ、今日香川さんはお休みですか?
いいのいいの、現場が忙しくて出て来られないらしいから。私がいれば大丈夫です!
今日も森チーフ絶好調ですね。
それでは、皆さん『電納Pro』を実際使って進めていきましょう!
●それぞれに作成したオリジナルファイルの文書・図面を電子納品フォルダ構成の項目から読み込み・登録します。工事写真(PHOTO)からは、写真管理システムを起動させることにより、工事台帳納品フォルダが作成できます。
●読み込み・登録した書類を「電子納品」ボタンで切替え、各書類の情報データを編集します。工事写真(PHOTO)は、写真管理ソフトで作成したPHOTOフォルダを登録します。
●情報データの編集では、電子納品フォルダ構成間の書類の移動や、情報データのコピー、貼付けが可能です。また、成果物用の記録媒体(CD-R・MO)に記述するラベルシールの印刷設定機能も付いています。
●国土交通省の「工事完成図書の電子納品要領(案)」では、図面・書類の種類によって「MEET」,「PLAN」,「DRAWING」,「PHOTO」のように保存先のフォルダ名が指定されています。
「電納Pro.」 では、電子納品フォルダの作成と図面・書類の格納を、ボタンクリックで自動で行います。
実際に体験してみた感想はいかがでしたか、何か質問などありませんか?
思っていたより簡単ですね。でも、入力の必須項目の数が結構あるので入力が大変ですね。
いやーこれは毎日まじめに整理しておかないと、最後の納品時に大変ですね。特にXMLの部分などは自分では作ることが出来ませんので、こうした電子納品ツールを使わなければ、CALS/EC対応できないですね。
これから、実際のデータを使って、「社内の電子納品標準モデル」を作っていくということでしたが、森さん大丈夫ですか?
ぜんぜん大丈夫ですよ、だってうちには森中や浜尾がいるから。
また、森チーフはそうやって押し付ける・・・。
だいじょうぶだいじょうぶ、判らないときは稲上編集長もいるし!
(えっ?!私?そ、それはちょっと・・・・。でも、頑張る!!)もちろん、お任せ下さい。皆さん思っていた以上にスムーズに進みそうですね。難しいと思われていたXMLやDTDも、ソフトが勝手に生成してくれるので、ストレスは無いようです。こうしたソフトウェアを選択するときに、どこか気をつけるポイントはありますか?
まず、
電子納品ではなく日常の通常業務に適しているか
ということです。現在いくつもの電子納品ツールが発売されていますが、どれを選択しても電子納品には対応できるようになっているはずです。もちろんそのためのツールですから。ということは
「電子納品が正しくできるか?」という部分は判断基準では無いと思います。
電子納品という業務に関る時間と、日常の書類管理に関る時間と比較すると、はるかに日常業務のほうが長いわけですから、この日常業務的な使い方に適しているか?ということが大きなポイント
です。
日常業務で適しているですか・・。例えば一般の「電子ファイリングソフト」みたいなものでしょうか?
そうです、その通りです。
電子ファイリングソフトは、建設業だけではなく全産業で使われています。煩雑な資料を整理するのにはいろいろな機能の中でも、フォルダの中にあるファイルをイメージで確認できる「サムネイル機能」は必須だと思います。
例えば、今回皆さんが習得した「電納pro」の操作画面を見てください。
このようにフォルダ内に格納されているファイルが「イメージで閲覧」出来るようになっています。数多くの電子納品ツールが有りますが、このようなサムネイル機能が付いている電子納品ツールは数少ないのです。
自分の必要な資料を探すときに、「ファイル名」で探すか?「イメージ画像」で探すか?を考えると大きな作業時間の差を感じるはずです。
なるほど、
電子納品だけに対応しているのではなく、日常業務の効率化に適しているかにポイントを置くことが重要
だということが良く判りました。
さて、ここまで順調に進んできた教育ですが、いよいよ次号からは「事前協議の社内標準」の作成に入っていきます。読者の方からは、「実際に教育を導入するにはどうしたらよいのか?」といった相談も個別でいただくようになってきました。
どんなことでも結構です、この稲上にまずご相談ください。
目次へ戻る