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CALS推進室

第7回:中間地点での見直し


教育も順調に進んできました。いよいよここからは実際に「電子納品要領(案)」に沿った形での社内標準を作っていく段階です。いわゆる「事前協議のための社内標準モデル」です。
稲上編集長 ここまで順調に進んできましたが、この段階で注意するポイントはどういったことでしょうか?
高松さん こうした新しい取り組みで重要なこととして「中間地点での見直し」があります。
稲上編集長 「中間地点での見直し」ですか?順調に進んでいる場合でもそれは必要なのでしょうか。
高松さん そうですね、新たな取り組みですので、目標としているものが実在するわけではありません。お互いのイメージを合わせておかなければ、せっかく作り上げたものも使える仕組みでは無くなってしまいます。
よく社内の技術情報などを電子化して共有する取り組みを見かけますが、出来上がりのイメージをしっかりと認識できていないので、作り上げても使ってもらえないシステムを作ってしまうことが良く見受けられます。
稲上編集長 出来上がりのイメージですか。そうですね、そういえばこの取り組みでも「事前協議のための社内標準モデル」についての出来上がりイメージは、共通化できていないかも知れませんね。
では早速今までを振り返って見ましょう。香川さんよろしくお願いいたします。
香川 前回の打合せを欠席したので、少し影が薄くなっている香川です・・。
稲上編集長 そうですよ、主役なんですから、欠席はだめですよ〜。さあ、香川さん、この取り組みをはじめから一度振り返って見ましょうか。
香川 はい、では第一回から。第一回は、「CALS/EC委員会の立ち上げ」でしたね。ずいぶん、前の事のように思いますが、ここではまずCALS/EC委員会の組織が決まっただけで、一体この先どうなるのかと言った不安だらけでしたね。
稲上編集長 そのときにその不安を取り除くことが出来たのは、どこがポイントでしたか?
香川 まず不安を抱えているだけの状態ではいけませんので、自分なりに「電子納品要領(案)」を読んで、何がわからないのかをどんどん挙げていきましたね。それを稲上さんや高松さんとやり取りしていく中で、不明点が明確になってきました。
稲上編集長 そうですね、はじめのころはいろいろ質問攻めでしたね。
高松さん
他の事例でもはじめにつまづくのがこの段階ですね。「何が分からないのかが分からない」状態ですので、次に進んで行けないのですね。これは、いろいろな段階で発生しますので、質問できる人を作って置くことが重要です。
香川 そうですね、やはり相談できる人がそばにいると心強いですね。でも、私はそれで解決できましたが、ほとんどの方が相談できる相手を持っていないのでは無いでしょうか?
稲上編集長 えっへん!そんなときにはワタクシ稲上にお任せください。建設CALS支援センターはそのために有るのです。皆さんどんどん私までメールをくださいね!
リコーは私だけではなく、全国に434名(2002年11月18日現在)のリコーCALSキーマン、また、「CALS/ECエキスパート」、「CALS/ECインストラクター」を配置し、建設業に関わるあらゆる方々の建設CALS/EC対応を、さまざまな角度から支援させていただいています。あなたの街にもリコーCALSキーマンはいるはずです。詳しくは全国マップで確認してください。
森さん ああっ稲上さん盛り上がっちゃたよ(笑)
稲上編集長 えっ森さん今何かおっしゃいました?ところで何時からみえたのですか。最初、お見掛けしませんでしたね。
森さん いやずっとさっきから。だって稲上さん一人で盛り上がってたので、話しかけづらくて・・。
稲上編集長 それは失礼しました!(しまった、熱くなると回りが見えなくなっちゃうのよね)ここからは森さんの意見もくださいね。さあ、香川さん続きをどうぞ。
香川 はい。第2話では「建設IT完全対応型技術者」としてのイメージを具体的に見せてもらえたので、これから取り組む方向性が見えてきたような気がします。
稲上編集長
イメージを形にすることにより、皆の意識を共通化することが、やはり重要なのでしょうね。
香川 でもあの時点では、とてもそんな能力が短期間で身に付くとは思っていなかったですね。
森さん そうかなぁ。私は大体予定通りに習得できると思ってたよ。
香川 またまたぁ。森さんだってあの時は、CALSやるのいやだっていって逃げてたじゃない。
森さん 違うよ!あの時は見積りが忙しくって!!
稲上編集長 まぁまぁお二人とも、落ち着いて、落ち着いて・・・。第3話では取り組みのスケジュールが決まってきましたね。
香川 これには少し戸惑いましたね。推進者の私たちだけではなく、社員全員のスケジュールが立てられていて、はじめに教育を受けた推進者が、その後の教育を担当すると聞かされて、どうなることかと思いましたね。
稲上編集長 この予定表どおりに進んでいますか?
香川 実は、推進者のスケジュールは予定通りに進んでいるのですが、社員全体の教育がまだ始まっていないのです。
高松さん
これは重要なことですが、他社においてもほとんどこの段階で止まってしまいます。一部の人だけがIT化できたとしても、業務に偏りが出来てしまうので、必ず全体での教育が必要です。
稲上編集長 問題点が挙がってきて良かったですね。さて解決策は?
森さん ああそれは、浜尾君と中野君に頼んであるから大丈夫だよ。
稲上編集長 またそうやって人任せにする〜。教育の担当は森チーフが主役に決定!!頑張ってくださいね!
森さん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
稲上編集長 第4話では「IT基本教育」が始まりましたね。
香川 これは面白かったですね。あまりパソコンは得意なほうではなかったので、最初は尻込みしていましたが、意外とスムーズに習得できたので、自信がつきました。
森さん
そうだね、はじめはこんな初歩から?とも思ったけど、意外と知らないことも多かったし、分からないままにしていたことも解明できたので良かったよ。
高松さん 普通はここを飛ばしてしまうのですね。だからいつまで経っても、社内のIT化がいまいち進まないのです。いずれ後戻りしてしまうのは分かっているので、時間を掛けても必ず効果は出ますので他の皆さんにも是非、取り組んで欲しいですね。
稲上編集長 なかなか時間が取れないことが、取り組み出来ない原因になっているようですね。でも、まったなしでCALS/ECは求められています。時間を作って前に進んで欲しいですね。
教育関係での相談も建設CALS支援センターでは受付けてます。何でも構いません、この稲上にお任せください!
森さん また盛り上がっちゃった(笑)
稲上編集長 森さん、なにかおっしゃいました!!
森さん いえ別に・・・。それより先に進みましょう。第5話ではより実践的な教育に入っていったんだよね。
香川 これも楽しかったなぁ。CADは触ったことが無くて「手書き派」を貫いていたんだけど、結構面白くてのめり込みましたね。
稲上編集長
そうでしたね、香川さんからは質問もどんどん出ていましたね。やはり、基本教育を受けてからの実践教育だったので、習得のスピードも速かったのでしょうね。
森さん CADには、ただ単に図面を書くということではなく、アイデア次第ではいろいろな可能性を期待できそうだね。
香川 そうですね、写真やエクセルで作った報告書を貼って、見栄えのいい報告書やプレゼン資料などが作れそうですね。あと、紙の図面をラスターデータとして読み込み、その上に完成時のイメージを書き込むことも、施主には喜んでいただけると思うので、是非実行したいですね。
森さん 第6話では、「電納Pro.」を使って、実際の「電子納品要領(案)」に沿った電子納品への変換を体験したね。
香川 今まで不安に思っていた、XMLなどへの変換も、「電納Pro.」を使うと、意識をしなくても自動的に生成してくれるので便利ですよね。必須入力項目も、未記入のままだとソフトが教えてくれるのも助かるね。
森さん
とにかく触ることだね。体験することによって、かなり不透明な部分が見えてきたので、「まず慣れる」ことが重要だと感じましたね。
稲上編集長 そうでしょ、そうでしょ。「まず慣れる」ことはとても効果的だと私たちも考えています。まだ体験されていない方、体験版コーナーで是非体験をしてみてくださいね!
香川 こうして取り組みを振り返って見ると、結構いろいろやってきたな、と感じますね。始めは不安だらけでしたが、無理なく進めることが出来たと思います。
稲上編集長 森さんはいかがですか。
森さん
そうですね、こうして振り返って見ると、いいことだけではなく、積み残してきたことも分かってくるので、中間地点での見直しはやはり必要だと思いました。
高松さん
はい、こうした問題点は始めに組織したCALS委員会で取り上げていくといいでしょう。問題点は必ず共有化して全員で検討しなければ、誰かの負担として大きく残ってしまいます。大切なのは「問題点を抽出」して「全体で解決する」ことです。そのためには頻繁な「中間地点での見直し」が重要になってくるわけです。
稲上編集長 なるほど、問題点を洗い出すのですね。
高松さん
問題点だけではなく、成果を評価することも重要です。成果を評価することにより、次の「社員全体教育」段階での取り組みでは、大きなヒントになるからです。「良かったこと」「悪かったこと」を出来る限り「数値」で評価をしておくことがポイントです。
稲上編集長 数値ですか。難しそうですね〜。私、数値なんて、聞いただけでぞっとしちゃいます。
高松さん
いえいえ、そんなに難しくはありませんよ。通知表のように5段階評価(今は違うかな)で自己採点すればよいのです。そして1なら20点、5なら100点というように、結果を点数でつけておく事が重要です。以前の取り組みと比較するときに、「なんとなく良かった」「出来る限り頑張った」という評価では比較できないからです。
稲上編集長 なるほど、いかがですか香川さん森さん。
香川 そうですね、一度推進メンバーで採点してみますよ。
森さん いいね、やってみようよ。何点出るかな〜。でも、採点する基準が分からないよね。編集長教えて!
稲上編集長 だめです!自分で考えてください!!
高松さん
編集長の言うとおりですね。私もいつもまず皆さんに決めてもらいます。そしてその後にオリジナル採点表をお渡しします。まずは自分でやってみなくては効果は薄いのです。
だからまず皆さん独自で作ってみてください。第8話でアドバイスします。
 
 
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