経営コンサルタントとして企業にシステムを導入するときよく言われることがある。
「私どもはコンピュータのことはさっぱり分からないのですが大丈夫でしょうか?」
私は「大丈夫です。コンピュータのことを知っているとか、知らないといったことが問題ではなく、どのような目的のために導入するのかが明確になっていれば問題はありません。」と答える。
中堅、大手の企業の多くで、情報システムのメンバーが、いかにもコンピュータのことは知っていることを周囲にアピールするかのように、「コンピュータの性能はどうだ」とか、「言語は何を使用するのか」、「データベースはオラクルを使用しなければ役に立たない」などやたらと聞いてくる。
もちろん、これらのことも重要な問題なのだが、最も重要なことは、どのようなアウトプットが必要なのか、そのアウトプットをどう活用するかということなのだ。そこが決まっていれば、おのずとインプットも決まってくるし、必要な仕組みも作成することができる。コンピュータやLAN、OS、データベース、開発言語などはツールであって目的は業務の改善、レベルアップによる業績アップである。
なにごとも格好から入るのでなく、目的を明確にすることからスタートする必要がある。建設CALS/ECを準備することにおいても、周りがやるから自分もやるのではない。
建設CALS/ECが自治体まで広がってきたときに、営業的な差別化は難しいことは容易に想像できる。そのときのために、施工技術・組織力の強化、人材の能力向上などやらねばならないことはいくらでもある。このときにITを抜きに実施することができないことは他の業界を見ても理解できる。
今こそ、ITに対しての強化を実施する最後のチャンスといえるだろう。くれぐれも形に拘らず、本当に必要なことを実施するためのツールとして検討するようにしていただきたい。 |